水曜日の彼女
「玲菜っっ!お前…隣のクラスの森山朝陽と付き合ってるって本当か!?」
私の肩にガシッと両手を置いて、大きな声で凛人が言う。
「うっっうん…。どうしたの…いきなり…。」
すると、私の言葉に、マジかよぉ~~~と頭を抱えて凛人が私の顔を覗き込んだ。
「やっぱり顔か?
あ……いや…勉強できるところが良いのか?
でも…スポーツもできたよな…。
何だよアイツ。モテる要素しか持ってないじゃないか~~~っっ!!」
凛人が1人で悶えてる…。
「私…別に朝陽がカッコイイから好きになった訳じゃないよ。
しかも何で凛人がそんなに落ち込まないといけないのよ。」
私がそう言うと、一瞬で凛人が真面目な表情になった。
「玲菜…。
お前は直球じゃないとダメなんだな…。」
真剣な表情でそう言う凛人から、目が離せないで居た。
「いきなり出てきたような奴に玲菜を持っていかれるなんて、絶対嫌だ!
何が何でも森山から玲菜を奪ってみせる!!
玲菜…俺は、中学校の時から玲菜の事が好きなんだ!」