水曜日の彼女
**嫉妬と恐怖**
~~朝陽side~~
「森山~~っっ隣のクラスの奴が、お前の事呼んでるぞ~!」
始業式の後、午前中の実力試験を終え、昼休み…弁当を食べ終え、遼と何気ない会話をしている時だった。
同じクラスの男子から、そう言われたので、廊下の方を見ると、知らない男が立っている。
「・・・・・・?」
俺が首を傾げていると、隣に居た遼が面白そうに笑いながら口を開く。
「あれだよ!
お前のライバル!!
この前たまたまゲーセンで【
新学期になったら玲菜にコクる】
って友達と話してたのを聞いちゃったんだよね。」
あ…。あれか…千葉凛人……。
俺に何の用だよ…。
しかも何気にイケメンじゃないか…。
まだ何か話し続けている遼を無視して、不機嫌Maxで廊下に出て行った。