水曜日の彼女


俺は冷めた口調で言った。



「俺は…ずっと玲菜が好きだったんだ。

お前みたいな冷めた奴に…玲菜は渡せない!今度ある球技大会で俺と勝負しろよ。

負けたら玲菜と別れろ!!」



は?

何でお前と勝負しなきゃなんね~の?

しかも別れろとか…意味分かんねぇ。



「俺は玲菜とは別れない。

お前とも勝負しない。

玲菜の気持ち考えろよ。

それに…もしも玲菜と別れることがあるとすれば…

それは…俺が振られた時だ!!」



「それって…………」




俺は千葉にそう言い捨てると、千葉の言いかけた言葉も最後まで聞かず、空き教室を後にした。



くっそ…イライラする…。


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