水曜日の彼女
「アイツ…こんな時間に何やってんだよ…。」
誰も聞いて居ないのに…小声でそう呟くと、玲菜の後を追いかけて旧校舎へ向かった。
中に入っても玲菜の姿はすぐに見つからず、階段をのぼりきると、今では使われていない図書室に入って行く玲菜の姿を見つけた。
図書室で…何してるんだ…?
図書室の前まで行くと、ドアの外側から見える光景に目を疑った。
窓際の壁に寄りかかって寝ている男…。
そこには森山朝陽が居た。
玲菜は寝ている森山の隣に腰を下ろし、頭にソッと触れた。
どういう事だ!?
森山と玲菜……接点があったのか??