水曜日の彼女
ガラッッッ!!
私がそう言いかけたところで、携帯片手にお怒りモードの彩が、ベランダから入ってきた。
彩とは家が隣同士で、生まれた時から一緒だ。
昔から、こうやってお互いベランダを行き来している。
「何が違うって??」
彩が凄い剣幕で言うから、怯みそうになりながら
「土日は彼女居ないから…5股だもん…。」
と小さな声で呟いた…。
「~~~~~~~っっ!!」
絶句している彩に向かって、私は続けた。
「私がそれでも良いって思ってるから…それでいいの。
彩は…その……私の事見守っててよ。」