水曜日の彼女





もう……止めてくれ……。




玲菜を……とらないで……。








図書室の前にしゃがみ込んだまま…頭を抱え込んだ。





そして…切ない気持ちを隠すように、自分に言い聞かせたんだ。






「玲菜が好きな人と想いが通じたんだから…それでいいんだ…。」






そう…自分に言い聞かせて、その日は重い身体を引きずるようにして家に帰った。




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