水曜日の彼女
居ても立っても居られなくて、森山に
【玲菜は渡さない】
と言ったら、帰ってきた返事は
「玲菜とは別れない。
別れるとしたら…玲菜から振られた時だ!」
森山は…本気で玲菜の事を好きなのだろうか…。
逃げるようにして出て行った森山を追いかけて、空き教室を出ると、玲菜の手を引っ張って旧校舎の方へ向かう2人。目が合ったけど、思いっきり無視された。
きっと…また図書室だ。
そう確信した俺は…旧図書室へ向かった。
そこには…床に座り込んで、きつく抱き合っている2人が居た。
しばらく様子を見ていたけど、一向に動こうとしない2人を見て、図書室のドアをソッと開けた。