水曜日の彼女


「お前……残酷だな……。

俺は…ずっと中学の時からお前だけを見てきたんだ。

お前だけが好きだったんだ。



だから……


関係ないなんて言わないでくれ…。



せめて…お前が幸せになれるっていう確認をさせてくれよ…。」





それ以上何も言えないで居る俺を見て、森山がポツリポツリと話し出した。





「初めは…誰でも良かったんだ…。

ただ…身体を繋げることが出来れば、それで…。


玲菜とは水曜日だけ…身体だけの関係だった。


他の曜日は、また別の奴が居た。


でも…玲菜と接するうちに、他の奴と居ることが苦しくなってきて、何をしていても玲菜の事ばかり気になるんだ。


だから…他の曜日の奴は…全員切った。」



そこまで話すと、森山はやっと玲菜を抱きしめていた腕を離した。



< 157 / 375 >

この作品をシェア

pagetop