水曜日の彼女
「お前……残酷だな……。
俺は…ずっと中学の時からお前だけを見てきたんだ。
お前だけが好きだったんだ。
だから……
関係ないなんて言わないでくれ…。
せめて…お前が幸せになれるっていう確認をさせてくれよ…。」
それ以上何も言えないで居る俺を見て、森山がポツリポツリと話し出した。
「初めは…誰でも良かったんだ…。
ただ…身体を繋げることが出来れば、それで…。
玲菜とは水曜日だけ…身体だけの関係だった。
他の曜日は、また別の奴が居た。
でも…玲菜と接するうちに、他の奴と居ることが苦しくなってきて、何をしていても玲菜の事ばかり気になるんだ。
だから…他の曜日の奴は…全員切った。」
そこまで話すと、森山はやっと玲菜を抱きしめていた腕を離した。