水曜日の彼女
「今まで人を好きになったことが無くて、玲菜に対する感情が何なのか…全く分からなかったけど…
俺は、玲菜の事を知らず知らず好きになってたんだ。
ごめん…千葉…。
俺、3年になるまで玲菜の事知らなかった…千葉に比べたら、玲菜を想ってきた時間なんて足元にも及ばないかもしれない。
でもこれだけは分かって欲しい。
玲菜の事は…本気なんだ。
ちゃんと玲菜だけを大切にしていくから…
だから…
玲菜の事は諦めてくれないか?」
イケメンで頭が良くて、スポーツもできる完璧な男が、玲菜を想って切なそうに顔を歪めている。
「玲菜の事…本気なんだな…。」
「……あぁ…。」
ちゃんと…玲菜の事を想っているなら…俺の入る隙間なんてないじゃないか…。