水曜日の彼女
はぁ~と彩が深い溜め息をつく。
「玲菜…私はあんたのことを心配してるのよ…。
そりゃ告白しろって言ったのは私だけど、まさかあの森山くんがそういう人だなんて思ってなかったからさ…。
だって玲菜…森山くんが初恋でしょ?
ということは…森山くんが初めての彼氏じゃん。っていうか彼氏って言っていいかも疑問よ。
そんな恋愛初心者の玲菜が…キスはもちろん…それ以上の事なんて全く経験のないあんたがっっ!!身体の関係だけなんて出来るとは思えないわよ。
だって…好きな人と身体を重ねることって、本当に幸せなことなのよ。
なのに……。」
彩の話がそこで途切れたと思ったら、私の方を切なそうな顔で見つめてきた。
私の事を本当に心配してくれてるんだと分かる。
「彩…アリガトウ…。心配してくれて…。」