水曜日の彼女
「・・・・・・。
正直分からないんだ。
今まで、ただ毎日をやり過ごすだけだったから、自分が将来何になりたいのかも分からない。
T大は…今の学力で行ける1番上の所を書いただけ。
多分このまま行けばT大を受験することになると思うけど…。
玲菜は何で弁護士になりたいと思ったの?」
真剣な表情で朝陽が問いかけた。
「笑わない?」
「うん…笑うわけないじゃん。」
「あのね…。鴻上梨花って知ってる?」
「あぁ……元々モデルだったRiNだっけ?」
朝陽のその言葉を聞いて、私が弁護士になりたいと思ったキッカケを話しだした。