水曜日の彼女
「そう…その鴻上梨花さんが担当した事件を知って、私は弁護士という仕事に興味を持ったの。
アメリカで起きたレイプ事件。
白人の青年2人が、黒人の少女を襲うっていう…酷い話。
何が問題だったかっていうと、それが…人種差別を思わせるような事件だったから…。
梨花さんが担当した黒人の女の子側の勝利は、絶対にないと言われていた。
悲しいことだけど、どうしても…まだ白人と黒人って差別して見る地域があるから。
だけど…見事…逆転勝利…。
その時の内容を聞いて鳥肌が立ったわ。
その時に自分自身も10代の時に、レイプ未遂に遭ったと公表しているの。
普通だったら思い出したくもない事なんだろうけど、梨花さんは公表して、レイプにあった人や、DVを受けた人の…その後の心のケアなんかにも力を入れている。
そんな彼女の姿を見ていたら、カッコイイなぁ~と思って…それから弁護士以外の仕事が考えられなくなっちゃった。」