水曜日の彼女
私のベッドに腰掛ける彩の手をギュッと握った。
「私ね…このままだったら、森山くんのこと何も知らないまま卒業しちゃうと思うの。
例え不本意な関係でも、森山くんに近づけるチャンスなのよ。
辛かったり、泣きたくなるかもしれない。
だから、その時は…彩に頼ると思うけど…その時は慰めてくれるかな…?」
その言葉に彩が私の頭をグシャグシャと撫で、ギュッと抱きしめてくれた。
「もぉぉ~そんな事言われたら、何も言えなくなるじゃない…。
分かったわよ…もう何も言わない…。でも辛かったら、すぐに私に言って。いい?」
「分かった。彩…約束するよ。」
そう言って、ニッコリ笑った。