水曜日の彼女
「玲菜との楽しい思い出、たくさん作っていきたいから…。
このペンギンは…取りあえず第一弾って事で…。」
俺がそう言うと、玲菜がフワッと微笑んだ。
「朝陽ありがとう!
じゃあ…こういう思い出はどう??」
そう言って俺の手をグイグイ引っ張り、ペンギンの前まで連れて行く。
「はい!
朝陽もそのペンギンのキーホルダー持って!
そして笑顔ね♡」
そう言うと…玲菜は…スマホのカメラを起動させた。
二人での初めての写真は…水族館のペンギンの前。
撮り終えた写真を見て俺は言葉を失った…。
普段殆ど表情を表に出すことがないと思っていた俺。
でも……
玲菜の隣に居ると…
こんな穏やかな表情をしているんだ……。