水曜日の彼女
ドアを開けて入ってきたのは、予想通り森山くん。
「森山くん……。」
小さい声で呟くと、
「あ…そうか今日から、水曜日変わったんだっけ…。」
そう言うと、私の座っている机に近寄って来た。
「森山くん…あの…っっ」
私が椅子から立ち上がると、そのまま腰をグイッと引き寄せられ、森山くんが制服のネクタイを緩めた。
えっっ?いきなり??
こっ心の準備が……っっ!!!
「あんた震えてるけど…そんなんで大丈夫なの?」
眼鏡を外しながら、森山くんが私の顔を覗き込んだ。