水曜日の彼女
すると…
「お前…バレーも下手すぎ…。」
という声が後ろから聞こえた。
この声はっっ!?
朝陽っっ……と言おうとすると…私を押しのけて、彩が朝陽の元にグイッと身を乗り出す。
そして…ガバッと朝陽の腕を掴み、袖の文字を見つめる。
「本当に玲菜のTシャツ着てる…。
森山くんって…こんなキャラだったの…?」
彩が朝陽の顔を覗き込むと…朝陽が困ったように口を開いた。
「そうだね…。
困ったことに、玲菜と居ると俺のキャラは崩壊するらしいよ。」
そう言って、ニヤッと笑う。
そして言ったんだ。
「玲菜っっ!今日は上着着るの禁止!!
俺のって…ちゃんと名前見せとけよ。
特に…千葉に!!」