水曜日の彼女


朝陽の唇が離れると、もう片方の手をソッと掴み、朝陽の顔を見上げた。




「朝陽…。もう1回キスして。」




そう言うと、驚いたように目を見開く朝陽。

そして、クスッと笑いながら




「俺は良いんだけど、玲菜…ここ駅のホームだって分かってる?」



「///////////っっ!!」




そうだった!!私なんて大胆なことをっっ!!


恥ずかしくて朝陽の手をパッと離そうとすると、逆にギュッと朝陽から強く握られてしまった。


そして…チュッと軽く唇が重なった。




「~~~~~~~~~っっ!!!」



私が言葉を出せずにいると、朝陽はイタズラっぽい笑みを浮かべ




「俺も今、禁欲生活だから、これ以上するとヤバイ。

でも…受験が終わったら遠慮なくするから。」




と色気全開で言ったのだった。



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