水曜日の彼女
「もり…や…ま…くん…」
森山くんの唇が離れた時に、彼の名前を呼ぶと、口角をクイッと上げて森山くんが微笑む。
「真っ赤になっちゃって…すっげ~エロイ顔してる。
俺のシャツ必死で握っちゃって…もしかして初めてなの?」
気づいたら、森山くんの胸元のシャツを必死で握りしめていた。
コクコク頷くと、腰に回された森山くんの腕がパッと離された。
「あんたじゃ無理…。水曜日…また別の奴探すから、もう帰れよ。」
低い声で森山くんが言うから、思わず森山くんの腕を掴んで言った。
「私が良いって言ってるんでしょ!
初めてだから何よ。
そんなの関係ないじゃない!」