水曜日の彼女
「でも……私は…朝陽と博斗に会うことは出来ないから…。」
そう言って目を伏せる。
「私……瞳さんのような、弁護士を目指しているんです。
そして…その後の心のケアにも力を入れていきたい。
だから…今は、朝陽の彼女じゃなくて…瞳さんの後輩…という立場で言わせてください。
朝陽を追い出した中学3年までの話。
真実を聞かせてください。
その話の内容によっては…
私は何としてでも
朝陽と博斗くんをここに連れて来ます。
あなたの為だけじゃない…。
私は…朝陽と博斗くんの心のケアをしたい。
【心にポッカリとあいた穴】
見ないフリして、蓋をするんじゃなくて…
その穴に向き合えるようにしてあげたい!!」