水曜日の彼女
振り返ると…そこには…
「…………圭佑…。」
懐かしい彼が立っていた。
別れて4年…。
結婚して4年…。
4年ぶりに見る彼は、育児に疲れ切った私の心に波風を立てる。
「亜紀。相変わらず美人だな。
元気にしてるの?」
ダメ…そんな優しい声を掛けないで…。
「うん…。元気よ。圭佑は?」
「亜紀から振られてからずっと…元気なわけないじゃないか。」
やめて…
やめて…
「・・・・・・・。」
「冗談だよ。
亜紀……お前……今…幸せ?」
「……う…ん…。幸せよ。」
無理矢理微笑もうとすると、圭佑にソッと頭を撫でられた。
「お前…相変わらず…ウソが下手だな。」
そう言って…4年ぶりに大好きな笑顔を見たんだ。