水曜日の彼女


健一が嫌なわけじゃない。

お見合い結婚だったけれど…彼の穏やかな人柄に惹かれ、愛情が芽生えてきたのは事実だ。



そして何よりも…私にとって朝陽と博斗はとても大切な宝物。

何に変えてでも…二人を守っていきたいと思っていた。




でも……

父の命令に逆らえず…

大学卒業と同時に抑え込んだ気持ちは




今……溢れだして…



もう自分で止めることが出来なかった。



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