水曜日の彼女
**やっぱり拒絶される?**
~~玲菜side~~
瞳さんと二人で病室を出ると、まだ泣き止まない私を瞳さんがソッと抱きしめてくれた。
「玲菜ちゃん…私たち家族の為に涙を流してくれて有難う…。」
そう言って更に強く抱き締めてくれる。
瞳さんの腕の中は、とても安心できた…。
きっと朝陽も博斗くんも奏汰くんも、こうやって母親の愛情を受けてきたに違いない。
瞳さんの腕に抱かれながら、今思っていることを下手くそな言葉で伝えだす。
「私…亜紀さんの過去の話を聞いて…酷いこと言いました。
亜紀さんも辛かったのに…。
せっかく話してくれたのに…朝陽の辛そうな顔がチラついて、言わずには居られなかった。
【馬鹿】とか【勝手な人】なんて…小学生かよって自分に突っ込みたくなる…。
仮にも【心のケア】をしたいと言って、その勉強をしているはずなのに…。」
そこまで言うと、それ以上言葉が出てこなかった。