水曜日の彼女
すると……ピロリンとメールの着信音。
恐る恐る開くと…
【分かった。10分後に行く。朝陽】
え?いいの?
いいの~~っっ??
なんだか朝陽…私のこと甘やかしすぎじゃない??
でも……第一関門突破!!
取りあえず身なりを整えて、朝陽が来るのを待つ。
すると…本当に10分後。
ピンポーン
と玄関のチャイムが鳴る。
お母さんが出る前に、急いでバタバタ階段をおりると、ドアを開けた。
「朝陽~~来てくれてアリガトウ♡」
思わず抱きつくと、それと同時にお母さんがリビングから顔を覗かせる。
「あら~朝陽くん。
上がって行って♡そしてご飯も食べていきなさいよ♡」
朝陽が答える前に、
「今から朝陽の家に行くの!」
そう言って、ぶぅぶぅ文句を言っているお母さんを背に、玄関を出た。