水曜日の彼女
「今日一緒に居れなかったから…充電。」
そう言って、更に強く朝陽の身体にしがみ付いた。
しがみ付いて離れない私に、困ったように朝陽が言う。
「後でいっぱい充電すればいいよ。
玲菜…濡れるから、急いでうちに行こう?」
優しい声だった。
コクコク頷くと、雨から守るように、朝陽は私の肩を抱き寄せて、家に向かった。
朝陽の家に着くと、玄関に瞳さんが出てきて…
私のこれからの行動を感じ取ったかのように、私の顔を見て1回ゆっくりと頷いた。
そして…
「ごめ~ん奏汰!
悪いんだけど、パン粉買ってきて~♡
買い忘れちゃった!」
奏汰くんが買い物に出掛けると、博斗くんがリビングに下りてきた。