水曜日の彼女


「……で………………だよ………。」



何も考えられない頭で…やっと出た言葉だった。



「え?何?」



玲菜が聞き返してくる。




何で亜紀と玲菜が会ってるんだ?


母さんも亜紀と会ってたの?


どうして今さら亜紀の話なんて…。


俺は今度は…母さんに…捨てられるの…?




色んな思いが渦巻いて…息が出来なくなる。




スッとソファーから立ち上がると、玲菜と母さんが何か言っている言葉も無視し、一気に2階への階段を駆け上った。






バタンッッ






部屋のドアを乱暴に閉めるとベッドに倒れ込んだ。



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