水曜日の彼女
驚いて目を見開くと、玲菜が瞳いっぱいに涙を溜めて、唇を噛み締めていた。
玲菜のその姿を見て、初めて玲菜から叩かれたことを悟った。
「……朝陽。
亜紀さんのこと…許すことは出来ないかもしれない。
でも…話だけでも……」
玲菜は…俺の味方じゃなかったのかっっ!?
途端に…怒りと悲しみと…恐怖と……色々な感情がゴチャ混ぜになって、玲菜をベッドに荒く押し倒していた。
「あさ……んんっっ」
玲菜の言葉も聞かず、乱暴に唇を押しつける。
「んん~~~っっ」
玲菜が俺を押しのけようと、胸を押すが、そんな事も構わず深く口づける。
そのまま荒々しくシャツのボタンを外そうとすると、玲菜の瞳から涙が零れた。