水曜日の彼女
**伝えたい**
~~玲菜side~~
【俺の心に勝手に入ってくんな。】
あんなに冷たい目をした朝陽を見たのは久しぶりだった。
いや……
初めてかもしれない。
朝陽の出ていったドアの方を見つめながら、
「……私……最低…だ……。」
と力なく呟く。
付き合うようになってから、朝陽には常に大事にされてきた。
朝陽は心を許した人には、本当に優しいんだ。
それに亜紀さんの話をしたら、朝陽が拒絶することなんて…初めから分かっていたはずじゃない…。
なのに…私は……。