水曜日の彼女


いつもの様に早めに家を出て、電車に乗る。


そう…毎日をただ…やり過ごすだけ…。


毎日同じ……。





電車を待っていると、少し離れた場所に居る、うちの学校の制服を着た小さい女と目が合った。

俺の顔を見てペコリと頭を下げると、慌てて視線を逸らそうとする。



あ……昨日のちっちゃい奴。


名前は確か……玲菜…だったよな…。


俺は…自分でも何故こんな行動に出たのか分からなかったが、ツカツカと玲菜の方に歩み寄り、腕をグイッと掴んだ。




「なんで視線逸らすの?」



「//////////っっ!!」



俺の行動に、デッカイ目を更に大きく見開く玲菜。



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