水曜日の彼女
「朝陽っっ!?」
ベッドからガバッと顔を上げてドアの方を見ると、そこに立っていたのは朝陽ではなく、博斗くんだった。
「………博斗くん……。」
「玲菜さん。大丈夫?」
博斗くんは優しい声でそう言うと、私に近づき、ベッドを背もたれにして座った。
「博斗くん…ごめんね。
私……っっ」
私が途中まで言いかけると、博斗くんが私の方を振り向いた。
「玲菜さん…もうそれ以上言わなくていいよ。
だって…俺たちの事を思って、亜紀さんと会わせようと思ったんでしょ?」
「・・・・・・・・。」
私が何も話せないでいると、博斗くんが私の頭をポンポンと撫でた。