水曜日の彼女


その頭を撫でてくれる仕草が、本当に優しくて…朝陽にソックリで…


私の頬を再び涙が流れた。




「私…朝陽に酷いことした…。

朝陽の頬…叩いた……。」



「そっか………。」



「きっともう朝陽は、私に笑いかけてくれる事はなくなる…。」



ぐずぐず泣きながら話す私の言葉を黙って聞きながら、博斗くんが



「玲菜さん……先に謝っとく。

ごめんなさいっっ!!」




え??何で謝るの??


すると…




バチンッッ




と博斗くんからデコピンされた。





思わず弾かれた額を押さえる。



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