水曜日の彼女


RRRRRRRRRR……



『はい。』



「ねぇ!朝陽そっちに行ってるっっ!?」



『………おい。まずは【もしもし】とかあるだろうが!!』




私が電話を掛けた相手は、木村遼くん…。


私の突然の電話に、少し不機嫌な声が耳に届く。




「お願い…教えて…。

朝陽…来てない?」



『来てるよ。俺のベッド占領して突っ伏してるよ…。

お前…何が有ったんだよ…。』




木村くんの問いかけには答えず、




「今から家行くから!!」




『は?ちょ……っっ』




木村くんの言葉も聞かず一方的に電話を切ると、彼の家に急いで向かった。



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