水曜日の彼女


___本人もそれを望んでいる…。




そりゃそうだよね…。


でも…どうしても話がしたい…亜紀さんのこと。


そして…朝陽の顔を見て、叩いたこと…謝りたい。




「どうしても今日…話したいの。

ダメかな…?」



私がそう言うと、木村くんが深く溜め息をつき、呆れたように言った。



「……勝手にしろ。

でも…アイツが話してくれるとは限らないぞ。」





そして部屋に入ると、ベッドにうつ伏せに寝転んだままの朝陽の姿が、目に飛び込んできた。




「朝陽…。」



そう呼びかけるが、朝陽は当然のように何も反応してくれない。
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