水曜日の彼女
「だ…だって…今日…木曜日…だからです…。」
あぁ…そうだよ…。
俺何やってるんだろう…。
「…そうだよな。ごめん。
俺の方が契約のこと忘れ掛けてた…。」
「ふふ。森山くん変なの。」
そう言って笑う玲菜に一瞬…目が逸らせなかった。
玲菜の第一印象なんて【ちっちゃい奴】ってだけだった。
顔は可愛い方だとは思うが、他の曜日の奴の方がよっぽどの美人だ。
「なんだよ。変って…。
どうせ行くとこ一緒なんだし、学校まで一緒に行くぞ。」
自分でも訳わかんねぇ。
「はいっっ!」
と笑顔で玲菜が笑うから、俺もその顔を見て、少し微笑んだ。