水曜日の彼女


~~朝陽side~~



家を飛び出して1週間が経とうとしていた。


相変わらず俺は、遼の家に上がり込んでいて、家には帰らず、大学にだけ行く日々。




「おい!朝陽。

お前いつ帰るんだよ~。俺…彼女すら家に呼べないじゃん。」




そう剥れて言う遼。何も言わない俺に…呆れたように言葉を続けた。



「お前さぁ…いい加減に加藤さんの話聞いてあげたら?」



いつもだったら、そんな事は絶対言わない遼が、そんな事を言いだしたのは、1週間前に家を出てから、毎日遼の家を訪ねてくる玲菜が原因だと思う。



「……いまさら話すことはないよ…。」




そう言ってまたベッドにゴロンと横になる。




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