水曜日の彼女


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学校の最寄り駅に到着し、電車から降りると、玲菜は俺と目を合せようとせず、1人でグングン歩いて行く。



「お前何でそんなにムクれてるんだよ。」



「ちがっっ!!

だって……恥ずかしすぎる…////」



そう言って、真っ赤になった頬を両手で包み…小さく呟く。




今日は寝坊したらしく、いつもより遅めに家を出たという玲菜。


いつもよりも混雑した電車内で押しつぶされそうになってたから、こいつをドアの方に押しやって、玲菜が潰されないように俺が身体張ってやってたって言うのに…なんなの…この態度。

何が違うんだよ…。



「まさか…あの憧れのシチュエーションが現実で起こるなんて…。

しかも相手は森山くんって…贅沢すぎる。」




「はぁ?何だよ憧れのシチュエーションって…?」



「壁ドンよ!壁ドンっっ!!

こんな満員電車だから起こった奇跡だわ。

でも…森山くんの顔が近すぎて緊張した…。」



「はぁ…そんな事で喜ぶなんて…

お前バカなの…?

しかも顔が近いって…昨日普通にキスした仲じゃねぇか。」



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