水曜日の彼女
昨日……
「朝陽と亜紀さんを、どうしてもあの公園で会わせたい。」
と博斗くんに言った。
朝陽は…今でもあの公園を通る時、切なげに顔を歪める。
一歩踏み出して亜紀さんと向き合う……それがあの公園だったら?
朝陽の辛い思い出は、優しい記憶へと変わってくれないだろうか…?
理由を知っている博斗くんは、何も聞かず
「それはいいかも。」
と言ってくれた。
それからすぐにスマホを取り出し、瞳さんへ連絡をする。
もともと…朝陽がこの公園を通るときに、辛い顔をすることを相談していたので、瞳さんも私の提案に賛同してくれた。
そして…今日…朝陽と博斗くんが来た時…
亜紀さんと瞳さんが既に公園で待っていた。