水曜日の彼女
~~朝陽side~~
話を聞いた翌日、再び10時ごろに遼のアパートに現れた博斗。
「兄ちゃん。一晩考えたでしょ?
さっ!早く行くよ!」
そう言って、博斗が俺の腕をグイッと引っ張った。
は?行くか行かないか決めろって言ってなかったっけ?
ほぼ強制的に連れて行こうとしてないか?
俺への意思確認は?
すると…後ろから追い打ちを掛けるように、
「さっさと行って来い!
これで逃げたらマジで部屋上げねぇからな。」
と遼がニヤッと笑う。
おいおいおいっっ!!
二人して絶妙なタックル組みやがって!
口答えする間もなく、博斗は…半ば強制的に俺を遼のアパートから連れ出した。