水曜日の彼女
俺がそういうと…大粒の涙をボロボロと零し、
「ごめっっ………あさひ……ごめん…な…さい……。
私もずっと……二人に…あいたかった…。」
泣きながら、途切れ途切れに言う亜紀の顔を見ると、今まで憎んでいた思いがスゥっと軽くなった気がした。
そして…
亜紀を引き寄せ、ソッと背中に腕を回した。
あまりの細さに驚いて、最期の時が近いことを改めて実感した。
幼い頃は、亜紀のこの腕に抱きしめられていた。
あの頃はとても大きく感じていた亜紀が、今ではこんなにも細く…小さく感じる。