水曜日の彼女
俺が遼のアパートに逃げ込んだ日から、毎日毎日、俺に謝るためにアパートへ来ていた玲菜。
亜紀の教えてくれた
【謝る時は、必ずその相手の顔を正面から見て、心から頭を下げる】
それを玲菜なりにしようとしていたんだ。
きっと……俺を叩いたことを後悔したから…。
本当に俺の周りの奴らって…何で皆こんなにカッコいいんだよ…。
今日亜紀と向き合えたように…今度は玲菜と向き合おう……。
でも…もう少しだけ……
もう少しだけ…心の中を整理する時間を貰おう。