水曜日の彼女
そう言って、お兄さんは亜紀に近づき、車いすに乗った亜紀の前にしゃがみ込んだ。
そして…涙でぐしゃぐちゃになった亜紀の涙を右手ですくい、ギュッと亜紀を抱きしめたんだ。
「ちゃんと…最期まで…見届けるから…。」
そう言って、ポンポンっと背中を優しく叩いた。
お兄さんに抱きしめられた亜紀は、泣いて居るものの…その顔はとても穏やかで…今まで1人でどれだけ不安だったのか…分かった気がした。
亜紀とお兄さんの姿を見つめ…本当に良かった…と思うと、自然と涙が溢れてきた。
すると…俺と博斗の真ん中に母さんが入ってきて、俺達の腰に腕を回した。
「今日は…2人とも…あの公園に来てくれて、ありがとうね。」
優しい声でそう言った。
その言葉を聞いて…亜紀さんの【教え】を思い出す。