水曜日の彼女
「いやいや…お前いつもニコリともしねぇ~じゃね~か!
なのに…今微笑んでたし…。
どうなってんだよ。」
「どうもなってねぇ。」
俺の視線の先を見た遼が、途端にニヤニヤ笑って口を開いた。
「お前…加藤さん見てたの?」
図星……。でも……。
「見てねぇ…。」
本当に素直じゃないな…俺。
でも、そんな俺にお構いなしに遼が話を続ける。
「加藤さんのこと、好きになちゃったの?」
はぁ?好きとかありえねぇ。