水曜日の彼女
「だから見てねぇし、好きでもねぇ!
大体、昨日初めて会話した奴なのに、好きとか…あるわけねぇ~し!!」
俺が声を荒げて言うと、
「あ・さ・ひ・く・ん♡
必死になっちゃってカワイイ♡」
ブチッッ
遼の言葉に俺の中の何かが切れた。
「だからっっ……」
と言いかけた時、同じクラスの奴らが女子の方を見ながらニヤニヤしている。
「おい。加藤さんバスケしてるよ。」
【加藤】という名前に反応して、言いかけた言葉を飲み込む。
「マジだ。相変わらずスゲ~胸だな。
超揺れてる。」