水曜日の彼女


俺達の反応を見て、おかしそうにお兄さんが話を続ける。




「そう…。それで更に言ったことが、


『躾と暴力は違う!

実際に手をあげた者…黙って見ていた者…どちらも暴力を振るっていたと同じよ!


仕事が出来るから偉いの?

権力者だから何をしても良いの?


子どもを自分の駒のように考えていた人達が、偉そうなこと言わないで。

今…もしも後悔しているなら、ちゃんと亜紀さんに会ってあげてください。

親なら…ちゃんと最期を見届けて!』


そう言って

『失礼しました。』

って言って去って行ったよ(笑)


本当に瞳さんの言葉って、的を得てるだけに、グイグイ心に入ってくるんだよね。

それで父さん達…朝陽たちが居ない時に、コッソリ亜紀に会いに行ったんだよ。

本当にお前達の母さんは凄い人だな。」




「「本当に……そう…思います…。」」




皆で顔を合わせて笑い合った。



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