水曜日の彼女
「他の奴に奪われたくなかったら、今ここで連絡しろ。
仕事中かもしれないから、メールうっとけ!
そして…夜…プロポーズしろ!!」
遼がまくしたてるから、言われた通りにメールしてしまった。
【今日の夜会える?朝陽】
すると…すぐに返信がくる。
【大丈夫だよ♡玲菜】
「どうしよう…遼…玲菜…今日の夜、大丈夫だって…。」
「どうしようじゃなくて…プロポーズしろよ!
じゃないと…今後…お前の電話受け付けないからな。」
遼と、ふざけたやり取りをして、心を落ち着かせる。
この3か月間…ずっとバッグに入ったままの婚約指輪の箱をそっと掴み、プロポーズする決心をした。