水曜日の彼女
**切ない想いの行方**
~~玲菜side~~
初めて森山くんとキスをした日から、1週間が経とうとしていた。
森山くんの彼女になれる水曜日の前日。
……火曜日に再び、進路のことで担任から呼び出されていた。
「加藤…。
このままじゃ、志望校…厳しすぎるぞ。
ランクを1つ下げてみたらどうだ?」
「…何度言われても、絶対にこの大学に行きたいんです。」
「そうは言われても…先生も厳しいまま受験させるわけには、いかないんだ。
じゃあ今度中間テストの後に、行われる模試の判定を参考にしてみないか?」
「分かりました。
じゃあ…必ず成績上げてみせます。」
「楽しみにしてるぞ。」