水曜日の彼女


「私も…朝陽とこれからの人生…一緒に居たい。

私も……朝陽と結婚したい。」




私が涙を流しながら言うと、




「良かった~」



と安心したように朝陽が呟いた。


そしてポケットから四角い手のひらサイズの箱を取り出し、私の目の前で箱を開いた。




「……ダイヤの指輪だ…。」




気の利いた言葉も言えず、呟いた。




「だって…婚約指輪だからね…。渡すまでに3ヶ月も掛かったよ。」




その3ヶ月間の朝陽のエピソードを聞いて、二人で笑い合った。




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