水曜日の彼女


すると森山くんが、私の制服のネクタイを緩め、シャツのボタンを1つずつ外し始めた。



あぁ……昨日のあのキレイな女の人とも、こういうキスをしたのかな…?


森山くんは…こうやってシャツのボタンを外したんだろうか…?





想像したくないのに、昨日の光景が今の自分の状態と重なって、どうしようもなく胸が痛む。




すると…顎をクイッと上げられ、また深いキスを落とされた。




「泣きそうな顔してんじゃねぇ~よ。」




森山くんがそう呟くと、顕わになった鎖骨に唇を寄せた。


チリッとした痛みが一瞬走り、森山くんが唇を離すと、シャツのボタンを留め始めた。


最後にネクタイをキュッと締めてくれると、



「俺が勉強教えてやるよ。」



とイタズラっぽい顔で言った。




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