水曜日の彼女
「ほらっっ!それっっ!
相手の名前覚えてるだけでビックリなのに…ましてや…名前呼ぶなんて…。
17歳にして、やっと初恋なんじゃねぇ?」
「うるせぇ。
いい加減にしないと、その口塞ぐぞ!!
キスしてやろ~か?」
「キモイ…。お前…マジでしそう…もう止めるから勘弁してくれ!」
遼がシュンとして、俺の席を去って行こうとするところを、後ろから声を掛けた。
「なぁ遼…好きになるって、どういう事?」
真面目な顔して聞く俺に、遼も真面目に答える。
「その人のこと…もっと知りたいって、思った時点で、相手のことが気になりはじめてるんじゃねぇ~の?」