水曜日の彼女
「うん……。そう。
凄いね、森山くん。
大学名聞いただけで分かっちゃうなんて…。」
「今度の模試で、ひとまず成績上げていけば良いんだろ?
大丈夫。
俺がちゃんと教えるから。」
自分でも何で、こいつのために、勉強を教えようとしてるのかなんて分からない。
でも…他の身体だけの関係の奴らとは、明らかに違う感情が沸き起こっていたのは、自分でも分かる。
何が他の奴とは違ったのか…。
何でこんなに、こいつに構いたいのか…。
その答えを知るのは、もう少し先になる。