水曜日の彼女
そう言って、思いっきり俺に抱きついてきた玲奈。
「良かったな。
でも…俺から教えて貰ったなら、せめて英語90点は越せよ…。」
俺が悪戯っぽく言うと、玲奈が抱きついた腕を緩め、
「うぅ~っっ今度の模試は…頑張ります…。」
と小さい声で呟いた。
「ところで、玲奈…今の状況分かってんの?
誰もいない図書室で、今日は水曜日で…しかもお前と俺は、もともと身体だけの契約を結んでるんだけど…、そんな無防備に抱きついてて良いわけ?」
玲奈の耳元で、そう囁くと、ビクンと大きく身体を震わす。